昭和末期か平成初期、高校生の頃に千駄ヶ谷のホープ軒というラーメン屋にたまたま出会い、ラーメンとは中華屋で出てくる醤油味の中華そばだけではないのだと知った。当時はまだ今みたいに多様なラーメン屋が当たり前にあったわけではなく、千駄ヶ谷ホープ軒は「普通でないラーメン」の先駆けのひとつだった。タクシーの運転手たちに人気で、店の前によくタクシーが停まっていた。今でもそうなんだろうか。水の代わりに冷たいジャスミン茶を出してくれて、スープの臭みをうまく中和していた。今でも冷えたジャスミン茶を飲むとホープ軒を思い出す。
以来、食べ歩きというほどではないけど東京のあちこちで色々なラーメンを食べた。90年代後半頃からインターネットの普及もあってラーメンブームが盛り上がり、二郎がどうした、家系がどうした、と騒がれ始めたのもその頃だったと思う。行列店には並ぶのが面倒くさいから自分はあまり寄りつかなかった。二郎のいいところはとにかく大量の野菜が食べられること。年を取ってからは特に、野菜なしには胃もたれがしてラーメンが食べられなくなった。野菜増しのトッピングがあればかならず頼むし、野菜ラーメンを食べることも多い。野菜がたっぷりあれば肉はなくてもいいぐらいである。今日食べたのもそんなラーメンだった。味噌野菜ラーメン。

初めて入ったお店だったけど、しゃきっとした炒め野菜が美味しくて、非常に好みだった。うちから車で15分ほどなので、今後もこれが食べたくなったらしょっちゅう行きそうな気がする。
自宅でもラーメンはよく作る。もっぱら生ラーメンをゆでていて袋麺はめったに作らなかったけど、前に韓国料理屋さんで辛ラーメンを食べて、お店で袋麺を出すというのにちょっと驚き、それが美味しかったので自分でも頻繁に作るようになった。フライパンひとつで作れるので簡単でいい。最近のお気に入りは愛知のソウルフード、スガキヤの袋麺。スガキヤのラーメンは今年初めに名古屋近郊を訪れたときに食べた。袋麺は近所のスーパーでも売られていて、かなり美味しいのである。もちろん自作ラーメンにも野菜はたっぷり入れる。

